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CAAT（Computer Assisted Audit Techniques）とは、コンピューターを用いた監査技法を表す言葉です。CAATでは、大容量のデータを抽出し、監査ツールを用いて不正の有無などの検証を行ないます。
CAATでは、総勘定元帳や取引情報、請求情報のほか、社内ネットワークのアクセス状況、ログイン情報など、企業内のあらゆるデータが監査対象となります。

かつて監査では紙の帳票の内容を精査するという方法が一般的でした。現在は、IT技術の普及・進歩にともない、コンピューターでのデータ検証手段であるCAATが取り入れられるようになりました。

CAATには「CAAT専用ツール」と呼ばれるソフトウェアが利用されます。CAATでは、大量のデータを検証することができるほか、データを全件検証（精査）するため精度を高めることができます。

CAATは監査担当者の主観が混入しないため、検証結果の客観性が担保できるというメリットもあります。また、不正の兆候を早期発見することや、不正を抑止する効果も期待されています。